作:多田将 2013年6月29日
イメージ曲「さよなら人類(たま)」
高エネルギー加速器研究機構の多田さんが、人類がどのように宇宙を見てきたのかについてのお話を、本にしたもの。岡田さんのイラストも可愛らしく、親しみをもたせてくれる。もともとの講義は、ヒッグス粒子が発見されたかも?という頃に行われたので、宇宙の年齢が137億歳だったり、たとえ話が少し古かったりするが、気になるほどではない。
今回、この本を読んだのは、宇宙に興味を持った頃の初心を思い出すためだ。生きている中で、色々あって、僕の科学に対する興味は必ずしも純粋なものとは言えなくなってしまった。でも、世の中には純粋に科学が好きな人がたくさんいる。僕も、そんなふうに科学を見れたらと思う。
本が出て、随分経ち、科学は更に進歩した。重力波を捉えることもできたし、ブラックホールの姿を捉えることもできた。それでも、この本は名著であるし、何らかの形で残り続けるだろう。
※この文章は過去に書いたものです
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