この記事は、Fediverse Advent Calendar 2024の25日目の記事です。
光陰矢の如しというもので、驚いたことに2024年がもう過ぎ去ろうとしている。
Fediverseに来てから、2年が経ったが、この記事では、2024年のFediverseと科学界隈について、考えてみたいと思う。
Fediverseと科学界隈についての基本的な考え方は以下の記事から、あまり変わっていないので、気になる方はぜひ読んでいただきたい。
2024年の振り返り
2024年12月25日時点で、Firefishサーバーの「Aurora Planet」にはプロキシアカウントなど含めて34人、Sharkeyサーバーの「Ocean Planet」には23人のユーザーがいる。使い方は人それぞれだが、ある程度使っていただいているのはとてもありがたいことである。
僕の観測範囲では、科学に興味を持ち、実際に取り組んでいるユーザーが少しずつ増えてきている。今回のアドベントカレンダーでも、「はこべ」さんによる科学界隈に関する記事があり、(当サーバーにも言及していただいた)何とも嬉しい気持ちになった。
こちらの記事でも、アニメ・漫画「チ。」をきっかけに、「はこべ」さんのほか、「うえの」さんや「ノキ」さんによるFediverseを介した科学界隈のやり取りがあったことが紹介されている。
彼らは、得意とする分野も科学界隈でのバックグラウンドも異なるが、とても興味深いやり取りを交わしている。
ただ、このような異分野交流ができるのは、人口が少ないうちだけなのかもしれない。Fediverseでも日本語話者の科学好きなユーザーがもっと増えれば、「〇〇学界隈」というように、細かく界隈で分かれていくのではないか。(分かれても十分やり取りができる程度の人口になる)
様々な良さを持つFediverseにもっとたくさんの人が来てほしいと思いつつ、このあたりは差別問題同様、何とも言えないジレンマになっているような気もする。
2025年に向けてやってみたいこと

僕は、特に科学に関する投稿に #fediverse科学部 というハッシュタグをつけている。これは、様々なサーバーの科学好きユーザーがつながることを目的としたハッシュタグだが、あまり広く使われていない。
これは、今までにも指摘があったのだが、以下のような原因があるだろう。
- 「科学」に関しては、どうしても知識の多い少ないが存在しているが、ハッシュタグの目的があまりはっきりしておらず、「知識の少ない自分は参加してよいのか?」と思ってしまう
この問題について、「ハッシュタグの定義や目的をはっきりつたえる」「ハッシュタグを使ってお祭りを行う」という解決策が考えられるが、(リアルの忙しさもあり)中々こうした取り組みができていなかった。もしできるならば、2025年には以下のような取り組みをしてみたいと思う。
- 「ハッシュタグの定義や目的をはっきりつたえる」について…ホームページに追加する形でも良いので、専用のページを作って定義や目的を周知、Aurora Planet※でも拡散する
- ハッシュタグを使ってお祭りを行う」について…科学に関するドキュメンタリーや本を読む企画を開催、感想を伝え合う。(難しめの本を読む場合はあらかじめそれを伝えておく)
個人的に皆で読んでみたい本として、以下のようなものがある。
自然科学系
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「白河天体観測所: 日本中に星の美しさを伝えた、藤井旭と星仲間たちの天文台」
https://amzn.asia/d/cMm7Pi0
「気候変動を学ぼう: 変化の担い手になるために」
https://amzn.asia/d/ehiZSEH
「気候変動を理学する【新装版】」…サイエンスカフェの内容を元にした本
https://amzn.asia/d/hfbK7Ne
「実在とは何か ――量子力学に残された究極の問い」
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「クマはなぜ人里に出てきたのか」
https://amzn.asia/d/i5Zmn6R
「電磁場の発明と量子の発見 」
人文・社会科学系
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「「地方」と性的マイノリティ: 東北6県のインタビューから」
https://amzn.asia/d/hpSKjec
「自然の哲学(じねんのてつがく)――おカネに支配された心を解放する里山の物語」
https://amzn.asia/d/bfHlwGx
「哲学入門(戸田山和久)」
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「関東大震災(吉村昭)」
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「里山という物語: 環境人文学の対話」
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「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」
https://amzn.asia/d/aNRRAfU
「ペンギン・ハイウェイ」…研究をしてみたくなる小説の一つ。
Aurora Planetは生き延びるか?
このように来年の展望を書いてみたが、Aurora Planetには乗り越えねばならない試練がある。(というか僕の試練)
Aurora Planetが使用しているソフト・Firefishは、2024年9月に「メンテナンスモード」に入り、年末にはサポートを終了することになったのだ。
サポートが終われば、古いOSと同じく、セキュリティ上の問題があっても対応がなされなくなる。
そのため、Aurora Planetは別のソフトウェア「Iceshrimp」に移行する必要がある。
移行作業は年末年始に行う予定だが、うまくいかない可能性もある。
移行にあたっては、できるだけ万全の準備を行わねばならない。
そこで、うまく移行を行い、気持ちよく新年を迎えたい。